頌栄女子学院で出張伝承館が開催されました③

 2月9日、頌栄女子学院で出張伝承館が開催されました。参加した高校生たちは、4 つのテーマにつき議論を行いましたので、ここで一部をご紹介します。

 

「東日本大震災が世界に与えた影響」

 世界に与えた影響として、海外メディアの報道を取り上げて議論しました。海外メディアでは、災害の甚大さを報道する国内メディアとは異なり、避難経路の紹介や「日本人のまじめな性質によって多くの命が救われた」など、震災からの学びという視点からの報道がみられました。このように取り上げられる理由は、過去発生した同規模のスマトラ島沖大地震に比べて、圧倒的に犠牲者の数が少なかったことが考えられます。

 では、日本の犠牲者が少なかった理由は何か。それは、歴史的に災害が多い日本では、防災対策の積み重ねがあったからではないかと考えました。諸外国では、そもそも津波や地震への知識も経験もない人がいます。実際、スマトラ島の例では、津波と高波を勘違いし、逃げ遅れた人がいるとのことです。私たちは、今回の震災から学び、次に来る災害へ備えて、その学びを後世まで伝えていくことが大切だと再認識しました。